不妊鍼灸

 

不妊鍼灸

てい鍼での不妊鍼灸治療

妊娠しやすい身体へ

てい鍼治療を取り入れて28年以上になります。様々な症状に対して治療を行ってきましたが、不妊治療にも効果を上げています。当院の不妊治療は、女性だけではなく男性に対しても行います。てい鍼とは、刺さない鍼です。その鍼で全身の皮膚を刺激し血流を促すことで、原因不明のホルモン異常や、精子の数、運動率などの解決がみられています。本人の本来の健康な体を取り戻す考えで治療していますので、不妊以外の不定愁訴もなくなってきます。
体調がよくなったりよく眠れるようになったりなどの変化がみられると、妊娠されることが多いようです。
また、てい鍼治療をすることで、体外受精などの準備をされている方も自然妊娠することはたびたびあります。

心と体を整える

赤ちゃんを授かるには、卵の質が重要です。それと重要なのが、新しい命を育む体です。てい鍼で全身の治療をして、血流量を増やし、免疫力の高い心身ともに健やかな体にします。すると、子宮や脳にもしっかりと酸素や栄養が届くようになります。すると、子宮環境が良くなり元気な卵子をつくることができるようになります。
ストレスをなくすことも大切です。頭とからだは連携していますので、ストレスがかかると、女性ホルモンの分泌にダイレクトにかかわってしまうのです。
更に、妊娠から出産までご自身の体の健康管理とともに維持することも大切です。
妊娠、出産まで体を整えておくことはとても大切です。
薬や注射を使ってもなかなか卵が育たない、着床しないなどという方は、まず母体を整えましょう。

体全体の機能改善し、自律神経のバランス、ホルモンのバランスを整え、免疫力を高めます。そして、卵巣機能、子宮環境を良好にして妊娠しやすい体つくりをしていきます。

エザキ鍼灸院の治療にはリラックス効果もあります。安心してご来院ください。治療をして、ご自分の体調が良くなっていくのを感じられるようになると、新しい命を迎える準備も整います。

 

不妊症について

不妊症の定義

不妊症は病気ではなく“症候群”です。“症候群”というのは、原因がなく、理由もわからない症状のことです。

以前は、一般的に『避妊もせずに2年たっても子供ができなければ不妊症』と、定義されていましたが、世界保健機構(WHO)とアメリカの生殖医学会など海外の諸機関で、不妊()の定義を1年の不妊期間によるとしていることから、日本産科婦人科学会でも平成27年8月に『1年』に変更されました。


生殖年齢の男女が妊娠を希望し、ある一定期間、避妊することなく通常の性交を継続的に行っているにもかかわらず、妊娠の成立をみない場合を不妊という。その一定期間については1年というのが一般的である。なお、妊娠のために医学的介入が必要な場合は期間を問わない。(産科婦人科学会用語集にある「不妊(症)」の定義より)

 

不妊症の数

日本では、女性が妊娠を考える年齢が遅くなってきていることもあり、妊娠する年齢が高くなっています。現在、不妊()のカップルは約10組に1組と言われており数十万のカップルが不妊治療を受けています。

 

東洋医学からみる不妊症

 

女性には、女性ホルモンの変動に伴って現れる症状があります。精神的な症状や、身体的な症状など症状は広範囲で複雑です。東洋医学では瘀血疾患、水毒疾患などとも呼ばれます。ホルモン、血液、リンパの流れを改善するための治療が必要です。


不妊症の治療も同じです。子宮や、卵巣だけの問題ではなく全身症状なので、全身治療をします。不妊症の原因の多くは鍼灸治療が得意とするものが多いので、不妊症の治療は著効を奏しています。
不妊症の方の腹部は冷えていることが多く、圧痛や硬結しているところもあります。精神的なストレスや疲労もたまっているため治療によりそれらも改善し妊娠しやすい体つくりをします。

 

不妊鍼灸治療について

エザキ鍼灸院ができること

エザキ鍼灸院には、自然妊娠を希望される方、人工授精、体外受精を受ける準備をしている方など様々な方が来院されます。また、40歳を超えて妊娠を望まれる方、男性不妊の方も増えてきました。
不妊鍼灸治療は、ツボや皮膚を刺激してより妊娠しやすい体に改善することが目的です。当院では全身のツボを刺激しますので、冷え症、疲労感、頭痛、肩こり、不眠など様々な症状も同時に改善していきます。
冷え性、疲労感などといった他の症状が改善したころに妊娠される方が多いです。

エザキ鍼灸院では、不妊で悩まれる方に1日でも早く元気な赤ちゃんが授かれるように日々向き合っています。様々なお悩みもお伺いしながら、その方に合った治療で全力でサポート致します。おひとりで悩まれず、ご相談ください。一生懸命治療させていただきます。

 

妊娠出産に向けての治療

 

西洋医学の不妊治療はどんどん変化しているようです。例えば、10年ほど前までは、まず、子宮内膜の厚さを気にしていましたが、今は、AMH値を調べ、卵巣機能と卵の質が重要視されています。

しかし、卵の質は、西洋医学だけではなかなかあげることができません。薬や注射に頼っても骨盤内の血液循環が良くなければ、必要なホルモンなどが卵巣に十分に届かないからです。そこで、病院でも漢方薬やサプリメント、ヨガ、鍼灸などで骨盤内の血流を良くするようにと言われることが多くなりました。
当院の治療後も卵の質や採卵時の卵の数や大きさ、受精卵の数に変化がみられています。子宮内膜が厚くなるなどの変化も現れます。

 

治療の方針


 基本治療

不妊に悩まれる方の多くは、ストレスなどにより血流やホルモン分泌に悪影響が出ていることが多いので、全身の治療をして体の不調を取ります。全身治療を重ねるうちに不調が緩和し、高温期と低温期がきれいな二層になってきます。また、ホルモン数値の改善がみられ、卵子の質が良くなるなどの変化もみられてきます。

最初は、週一回通院して頂いています(35回)。
冷え、疲れが取れないなど辛いと感じている症状が改善され、高温期・低温期がきれいに出るようになりましたらいい状態を保つような治療をしていきます。


 採卵や移植などに合わせた治療

基本的な治療ができていい状態になりましたら、病院での採卵や移植の日に合わせた治療をします。この頃になると採卵や移植を待たずに自然妊娠される方も多くなります。

排卵の準備をする卵胞ホルモン(エストロゲン)や排卵後に分泌される黄体ホルモン(プロゲステロン)、このどちらも、排卵・受精するためには、とても大事なホルモンです。これらのホルモンは、脳内の間脳という部分によって調節されていますが、ストレスなどで間脳が影響されると、そこから放出される卵胞刺激ホルモンと黄体形成ホルモンの分泌量が変わります。つまり、ストレスは卵胞や排卵に影響することになります。

 

 卵胞刺激ホルモン

 卵胞が発育する

 黄体形成ホルモン

 卵胞ホルモンが放出され排卵する

  月経周期にあわせて分泌される卵胞ホルモン、黄体ホルモンの量も重要です。

 

 卵胞ホルモン 

 子宮内膜を厚くする

 黄体ホルモン

 受精卵が着床しやすい環境へ整える働きを持つ

脳の疲れをとると、脳下垂体から放出されるホルモン分泌量が整います。すると、充分に発育した卵胞が排卵されます。黄体ホルモンも必要量が分泌され子宮内膜の形成、着床する・・など全て関連しています。 

エザキ鍼灸院での全身治療は、頭への治療も十分にします。脳の疲れを取り、子宮や卵巣にも充分な血液やホルモンが届くようにしていきます。良質の卵になるように、受精後は受精卵が着床し育ちやすくなるような治療をします。

 

 

 生まれてくる赤ちゃんのためにできること

 

どうしたら赤ちゃんが授かれるか?

母体の体調、卵の質、子宮環境、子宮内膜の厚さ・・。また、それはいつのタイミングでどのような治療が一番早く結果が出るか?
西洋医学もまだまだ変化していますが、鍼灸治療も研究し発展しています。

エザキ鍼灸院で、たくさんの方を治療をしていると、治療と身体の変化の傾向が分かるようになってきました。それは不妊治療のみならず、いろいろな疾患に対しても同じように言えるのですが、 必ず体は変化します。
変化に時間がかかる方もいれば、すぐに結果が出る方もいますが、それは、今までの生活習慣も影響しているようです。

全体的には、まず、生理トラブルなど子宮環境が改善します。そして卵巣環境、卵の質が良くなります。 

採卵時には、たくさんの卵がとれて受精して分割してくれたのに、うまく着床できない時もあります。

その場合は、卵の遺伝子の関係もありますが、体がまだ健康になっていないこともあります。

そのときは、体の治療をしっかりするよう提案いたします。凍結して、体をしっかり作り、準備万端になったときに移植すると、体の中ですくすくと元気に育っていっていきます。
卵の生命力は侮れません。

エザキ鍼灸院では、お母さんの体を、受精卵が着床する体に、変化させてあげなければと考えています。
無事に、妊娠出産できるよう最大限のサポートをします。



エザキ鍼灸院は、 

  1.  患者さんの体の状態を見ながら治療しています。 
  2.  病院での検査結果を重視します。 
  3.  適切な医療情報の提供をします。 
  4.  東洋医学論に基づいた全身治療をいたします。 

独りよがりにならないよう病院での検査結果は重視していますので、気になることなどは何でも質問して下さい。
たくさんの方の赤ちゃんの誕生を願い、日々研磨しています。


ご自身で出来ること


妊娠のために必要なことは、

  • 冷えをとること
  • ストレスを取り除くこと

です。

冷えは子宮や卵にとって大敵です。冷えている状態は、血流が悪くなっている状態です。血流にのって、新しい命が元気に育つために必要な栄養素やホルモンを運んだり、不要なものを運び出したりしています。

さらに冷えていると、筋肉でできた子宮は固くなっています。冷えている状態は、不利なのです。

また、ストレスも大敵です。
女性ホルモンは、ストレスにすぐに影響され、自律神経やホルモンの乱れを起こします。

ストレスや冷えの解消を中心に出来ることから試してみてください。そして、冷えにくい体、ストレスに影響されない体になりましょう。


  1. 基礎体温を測る
  2. ストレスを減らす
  3. 食べ物
  4. 呼吸
  5. 体温
  6. 運動



◆基礎体温を測る

低温期は、卵が成長する大切な時期です。高温期は、受精した卵が分割・成長するための大切な時期です。
基礎体温を測り自分の状態をしっておきましょう。そして、低温期には無理をせず、卵を育てるのに必要な栄養をとり、排卵後の高温期には腎の働きを高める食事をとるように心がけてみるなどして、妊娠しやすいカラダをつくります。 


◆ストレスを減らす

ストレスを感じると、「副腎皮質ホルモン」がたくさん作られます。ストレスが続くと、他のホルモンを作る原料も、この副腎皮質ホルモンを作るために使われてしまいます。

体は残された原料で、なんとか女性ホルモンを作りますが、どうしても量が少なくなってしまいます。そして、卵が育たず、排卵も起こらない・・という悪循環になってしまいます。 

自分なりのストレス解消法を持つと妊娠の確率は上がります。美味しいものを食べたり、アロマ、ヨガ、おしゃべりなど楽しいこと好きなことを見つけておくことが大切です。 


◆食べ物

朝、朝食をしっかりとると、1日中、冷えにくい体になります。それも、たんぱく質の豊富な朝食です。納豆に卵、焼き魚、野菜たっぷりのお味噌汁が理想的です。逆に、コーヒー、トースト、生野菜は、内臓を冷やしてしまうようです。

冷たいものを食べたり飲んだり出来るだけ控えましょう。
 

◆呼吸

体温は、意志ではどうにもなりませんが、呼吸を介して働きかけることは可能です。呼吸と自律神経は密接な関係があります。深く、ゆっくりとした腹式呼吸は、体をリラックスさせるだけでなく、冷えにくくなります。

◆体温

妊娠しやすい体づくりには、36,537,1度の体温を保つようにすることが肝心です。お風呂にゆっくり入ったり、質の良い睡眠をとりましょう。 

他にも、
はらまきや靴下・湯たんぽ・半身浴(3738℃のお湯に、胸やみぞおちあたりまでゆっくりとつかる。(20~30分))
なども体を温め、新陳代謝も活発になります。


◆運動

歩くと下半身にたまりがちな血液が流れやすくなります。基礎代謝が高まり、むくみも取れ、気分もスッキリします。


◆生活のリズムを見直す

ストレスが多く、運動不足で仕事などで無理をしていると、抵抗力が弱く体調を崩しやすくなります。 

ストレスを溜めすぎず、できる限り規則正しい生活を心掛けると、軽いストレスは、はね返せるので、前向きな気持ちで毎日を過ごすことができます。 

◆妊娠しやすい体つくりのために、自然治癒力を高めて本来の健康な体を取り戻しましょう。 



◆妊娠前と妊娠中にオススメする食材

東洋医学では、妊娠前や妊娠中には、脾、腎、血を補う食材をとるのが良いと言われています。

“安胎”と言われる胎児を安定させるのによい食材や、体を温める食材もあります。

  

  • 脾を補う…ナツメ リンゴ 鶏肉 山芋 きんかん 雑穀類
  • 腎を補う…黒ごま 黒豆 黒米 山芋 きくらげ くこの実 海老
  • 血を補う…ナツメ くこの実 きくらげ 牡蠣 レバー ほうれん草  
  • 安胎  …シソ レモン ぶどう  など
  • 体を温める…胡椒 唐辛子 花椒 羊肉 鶏肉 えび ニンニク 生姜 ねぎ ニラ 黒糖 桃 紅花 くるみ など 

 

 男性不妊

男性不妊について

妊娠出産を望む女性の治療に携わっていく中で思うことは、男性側も「自分には原因はないだろうか」ときちんと考えなければいけないということです。実際に、不妊の原因の半分は、男性にも原因があります。
WHO(世界保健機構)が、7273カップルを対象に行った『不妊症の原因に関する調査』では、「男性のみに原因がある24%」「男女両方に原因がある24%」と、約半数のケースに男性不妊が関わっていることが示されました。

エザキ鍼灸院でも『ご主人の方が不妊の原因になっているのでは?』と思うことがあります。治療して基礎体温も整い身体がいい状態になっているのに、なかなか妊娠されないときなどです。その場合、ご主人を治療すると、あっという間に妊娠されます。

数年前までは、不妊治療に来院されるのは女性だけということが多かったのですが、最近は、ご夫婦で治療される方が増えてきました。とても良いことだと思います。女性だけに注目されがちな不妊治療ですが、男性も積極的に不妊治療に携わることで、より早く妊娠出産へとつながるのではと思います。

妊娠・出産のためには、ご夫婦が一緒に治療されることが理想です。男性は仕事などもあり、なかなか病院での受診ができない方も多いですが、きちんと検査してご夫婦で不妊治療に挑んでほしいと思います。

 

男性不妊について

男性不妊症は、体調やストレス、投薬などによる一時的なことが多いようです。罹患率では、ばらつきがあり、はっきりとした数字はありませんが、男性不妊となっている原因の7090%以上は特発性造精機能障害です。特発性造精機能障害とは、原因がはっきりしない症状のことです。つまり、多くは投薬などで様子を見るといったことしかありません。時間ばかりが経つため、そのまま何もせずに人工授精、体外受精となることが多いのだそうです。

当院に来院されるご主人は、ほとんどの方がとても疲れています。当院の治療は疲労感をとりますので、3回程度治療すると、実際に精子の運動率が大幅に上がります。ご主人も3回でよいので、しっかり治療してゆっくり休まれてから、人工授精なり体外受精をされてもいいと思います。その間に「自然妊娠しました!」という声も稀ではありません。

男性不妊症の原因には大まかに「造精機能障害」「精子輸送障害」「性機能障害」の3つがあります。

 

ただし、精子はとてもデリケートなので、日によっても状態が違うため原因がはっきりとわからないことも多いようです。

造精機能障害の内訳

6070%は原因がわかっていません。


特発性造精機能障害

特発性造精機能障害と診断された患者さんに、「無精子症」「乏精子症」「精子無力症」などがみられます。原因が分からないので精子が見つからないときは直接精巣から精子を採取し顕微授精が行われたりします。

・無精子症
精子の通り道が詰まっている「閉塞性無精子症」と、精巣に異常がある「非閉塞性無精子症」があります。無精子症患者さんの2割が通り道が詰まっている「閉塞性無精子症」です。FSHは正常で精巣の大きさもほぼ正常なので、精子は作られています。原因は、鼠径ヘルニア手術時に精管を誤って切断していたり、生まれつきの精管欠損症などです。
精巣に異常があるために精子が作られていない「非閉塞性無精子症」は、FSHが正常より高くなっています。原因は、染色体異常の疾患、停留精巣、性腺機能低下症、おたふく風邪による精巣の障害などの他は原因不明とされています。

・乏精子症
精子が通常より少ない状態です。精索静脈瘤が原因の場合もあり、不妊男性の3~4割に精索静脈瘤がみつかります。

・精子無力症
精子の動きが悪くあまり活動していないため受精しにくい状態です。精管などに炎症を起こす精路感染症が原因のことが多いようです。

・重症精子無力症
精液中の精子がほとんど動いていない状態です。動いている精子がほとんどいない精子不動症と、精子がほとんど死んでいる精子不滅症とがあります。原因は解明されていませんが、糖尿病などの疾患や染色体、精索静脈瘤が原因の場合もあります。

精索静脈瘤

精巣のまわりにこぶ状に静脈瘤ができてしまう疾患です。その影響で精巣の温度を上げてしまい、精子形成に悪影響を及ぼします。

ホルモン異常

MHH(低ゴナドトロピン血性精巣機能低下症)というしょうじょうがあります。


「精子輸送障害」

精管が詰まっているために精子を運べない状態です。生まれつきの精管欠損や感染症で炎症を起こして詰まってしまったり鼠経ヘルニア手術時に傷つけてしっまていた等の原因があります。

「性機能障害」

 

・勃起障害
ストレスなど心理的なものや糖尿病・高血圧などが原因の事もあります。

・射精障害
心理的・身体的な問題が絡み合っていることが多いようです。全体の2割程度を占めています