妊娠中の治療

 妊娠中の治療について

 

妊娠中も、お腹の赤ちゃんの成長に合わせた治療ができます。
妊娠中の鍼灸治療はつわりの軽減、流産のリスク軽減、腰痛予防、逆子の予 防をしながら安産を迎えることを目指します。そして、お母さんの元気に『産む 力』、そして赤ちゃんの元気に『生まれる力』を育てます。

 また、副交感神経も優位に働きますので、リラクゼーション効果もあります。ゆっ たりと過ごした方が赤ちゃんのためにも、とってもいいのです。お母さんが心地よい、気持ちよいと思うことは赤ちゃんにも伝わります。だからリラックスしてストレスなくすごして頂くことが願いです。

ただし、いくら鍼灸が効果的といっても、治療でストレスを与えては意味がありませ ん。当院の鍼は刺しませんので、リラックスして受けていただけます。程よい刺激で全身が緩やかな流れになるような治療をします。 

妊娠から出産までは、妊婦さんと赤ちゃんの体は日々変化しています。安産までをしっかりとサポートいたします。

 

座骨神経痛

妊娠による坐骨神経痛の発症は お腹が大きく体の動きも不自由な妊婦さんにとって苦痛です。日常の家事などもしなくてはならないので鍼灸でお役にたてればと思います。


坐骨神経痛や腰痛は、適切な治療により必ず痛みを軽減させることができますが、あまりに強い痛みを伴う症状は、適切な治療をしなければ痛みは治まりません。妊婦さんの治療は基本的に弱い刺激を前提としていますので、体の状況を見極めて、ちょうど良い加減の治療を行います。

 

逆子

通常、赤ちゃんは頭を下に向けているのが自然な状態ですが、何らかの要因により赤ちゃんの頭が上にある状態を逆子といいます。問題視されるのは30週前後からのようです。いつまでも不安を抱えるよりは、 逆子と言われたらすぐに治療を開始することをお勧めします。逆子治療は早いに越したことありません。


妊娠中の治療は、妊婦さんも心地よくなりますし、赤ちゃんにとってもとても気持ちが良く、治療中、お腹の中でぐるんぐるん動くのが分かります。そのうちに戻っていることも珍しくありません。

鍼灸治療では、とにかく赤ちゃんが動きやすいように、身体の各部、特に下半身を緩めていきます。刺す鍼は使いません。当てる鍼で治療していきますので安心です。治療中、赤ちゃんは本当によく動きます。リラックスしてのびのびしているよう です。

治療後は、ご希望があれば自宅でのお灸の指導もいたします。逆子の鍼灸治療にはとっても有名なツボがあります。至陰(しいん)という、足 の小指の爪際のツボです。お灸は、病院でも指導されるところもありますが、ツボの出方や位置は人それぞれです。必ず指導を受けてください。

 

安産のツボ

安定期に入ると、つわりも落ち着き、妊婦さんの体調もよくなってくるころです。 胎盤も完成し、お母さんの血流も直接赤ちゃんへ伝わりやすくなっているので お腹の赤ちゃんもしっかりと安定してくる時期です。 安産のためのツボもありますので、そこへも刺激していきます。妊娠中では、体調や気分が安定し、足のつり・むくみ・だるさなども軽減します。。

出産時には、陣痛が促進され、安産になります。産後は、産後の肥立ちが良く、母乳の出も良くなります。赤ちゃんへの効果もあります。元気に生まれる力を発揮します。胃腸の丈夫な子になるとてもいいツボです。

 

予定日超過

予定日を過ぎると、出産への不安、周囲に対する焦り、そういったさまざまな要因から、必要以上に不安を抱える妊婦さんは多いです。 予定日を越えた日々をただ不安とあせりの中過ごすのではなく、全身が緩やかな流れになるような治療と、適度な運動をお勧めします。

お産は考えすぎても進みません。心身のリラックスが必要です。有効な陣痛がつき、陣痛の波が持続し、お産へとつながるように安産のツボを 中心に全身治療致します。